Re:Reborn: CUSTOM-MADE "GARY MOORE'S 1959 Les Paul"

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2017-07-18

CUSTOM-MADE "GARY MOORE'S 1959 Les Paul"



ご依頼を頂きました、ゲイリームーアが使用した伝説のレスポールを再現します。
伝説の名を持つギターの長いストーリーをも込める様に、細部までこだわりましょう。

特記事項の画像など、制作の進行に合わせて、追加していきます。

Nitrocellulose Lacquer Finish & Vintage Effect

オールニトロセルロースラッカー仕上げ
10万円台のギターに多い、上塗りのみのラッカー塗装ではなく、
プライマー(下塗り)、シーラー(中塗り)、顔料(上塗り)、クリア(仕上げ)すべてをニトロセルロース、ニトロセルロースラッカーを用いて塗装。

下塗り材が経年により変色した状態を忠実に再現
木肌が露出した部分の木目を美しく見せるように特殊な加工を施します。
塗装がはがれた部分は、木肌の質感はそのままに、ニトロセルロースラッカーで塗装します。(一部未塗装の部分あり。)

ネック裏は引き込む事による塗装がはがれを再現
塗装がはがれた様に見える部分にも、マットにニトロセルロースラッカーで塗装

Weather Check

経年劣化、気候による影響などで出来るラッカー塗装のひび割れを再現します。

Hardware & Vintage Effect

Vintage Effectは特殊な塗装ですので、それぞれのパーツの機能を阻害せず、経年による質感やサビを表現。
ブリッジ、ペグにVintage Effectを施します。

その他のハードウエアにもVintage Effect

Refret

指板を整形し、新たにJIM DUNLOP 6100を取り付けます。

String Nut

牛骨を削り出し丁寧に面取、溝はそれぞれの弦に対して最適な幅と角度で設置、弦高は1フレット頭より0.3mmに設定します。

Control Knobs & Pickup Cover & Screw

コントロールノブ、エスカッション、などに経年による黄ばみを着色
ビス、ピックアップカバー、ポールピースに至るまで、サビのように見える塗装を施します。

specs

General

Base: Navigator N-LP-LTD
Color: Butterscotch

Body

Body Material: (Top) Hard Maple , (Back) Honduras Mahogany
w/Ivory Binding (Total Thickness 60mm)
Body Finish: Nitrocellulose Lacquer

Neck

Neck Material: Honduras Mahogany
Neck Shape: "U"
Scale Length: 624mm
Fingerboard Radius: 12” (304.8mm)
Number of Frets: 22
Fret Size: JIM DUNLOP 6100
String Nut: Bone
Nut Width: 43 mm
Neck Finish: Nitrocellulose Lacquer
Fingerboard: Honduras Rosewood , 22frets w/Ivory Binding

Electronics

Bridge Pickup: Seymour Duncan SH-55b
Neck Pickup: Seymour Duncan SH-55n
Controls: Neck Volume & Tone, Bridge Volume & Tone
Toggle PU Selector

Hardware

Bridge: Vintage type TUNE-MATIC, Aluminum Tailpiece
Tuning Machines: 

Miscellaneous

Strings: 

overview

お持込頂きました、Navigator N-LP-LTDをベースに、ゲイリームーアが使用した伝説のレスポールを再現します。
伝説の名を持つギターの長いストーリーをも込める様に、細部までこだわりたいと思います。

ネックは指板整形を行い、フレットをJIM DUNLOP 6100に交換。
新しい木材と違い、ネックの反りに対してかなりの安定を期待できるでしょう。

ボディー、ネックは塗装をはがし無垢な状態から、プライマー(下塗り)、シーラー(中塗り)、顔料(上塗り)、クリア(仕上げ)すべてをニトロセルロース、ニトロセルロースラッカーで、丁寧に塗装を施します。

ボディーバックは1ピースのホンジュラスマホガニー、トップは2ピースハードメイプル、ネックはホンジュラスマホガニーでディープジョイント。
アッセンブリはオリジナルのまま再配線します。
全てにおいて良いものが使われています。

サウンド面では改良の余地はありませんが、完全にレストアし、カスタム塗装と調整を行うことにより、新しい外観と快適な弾き心地を獲得します。

前面のデザインは、有名メーカーカスタムショップの手掛けるCollector's Choice™ #1 1959 Les Paul Standard(Aged)モデルのデザインに寄せ、更に背面もビンテージ加工。
独自の方法で塗装の機能を損なわずにダメージを再現したいと思います。

良く見る、「傷を付けただけの新しいギター」との質感や、サウンドの違いにご注目。

process

Disassembly

テールピースのアンカーを適当な長さに切断した塩ビ管をとワッシャー利用し、ネジて抜き取ります。
ブリッジのアンカーは同サイズのナットを利用しネジて、取り除きます。
ハードメイプルなので硬いですが、デリケートで大切な部分です、どちらの場合も力は不要、やさしく作業します。



分解完了



Body&neck

Surface Preparation

ポジションマークが浮いている箇所がありますので、一旦、取り外し、ヒートガンで反りを修正して、取り付けます。


サンディングを行います。
文字が出てきました。キャビティーの塗装も取り除きます。



文字が出てきました。ヘッドのロゴが削られた状態で少し凹みがありましたが、
木肌までは達していないようです。



ヘッド背面の突き板を取り除くと、パテ埋めされています。ロゴプレートを取り除いたのでしょうか。
パテを取り除きます。マホガニーで埋めましょう。



サンドペーパー#400まで仕上げます。
ハイグレードな木材が使われています。
ボディーバックは1ピースのホンジュラスマホガニー、トップは2ピースハードメイプル、ネックはホンジュラスマホガニーでディープジョイント。





指板を整形し、JIM DUNLOP 6100を設置します。



すり合わせを行います。






ヘッドの調整
レスポールタイプのトラスロッドカバーを取付けられるように、
トラスロッド調整穴の整形を行います。
現状では穴がナットに近接


硬いメイプルでブリッジを作り、マホガニーの突き板を張ります。






ヘッド裏面のプレート跡をマホガニーで埋め、突き板を貼ります。
ヘッド前面と違い木目がネックへとつながっていますので、伝説のレスポール同様にネック折れを再現し、境目まで突き板を張ります。
ネック折れのヒビは木肌には傷つけず、塗装面のみで再現します。
ペグの穴は不要な部分は埋めて正しく修正、以前のペグの跡はそのまま残します。
突き板の導管の方向を合わす事はできませんが、色は塗装時に調整出来るでしょう。





Painting

ニトロセルロースラッカーでの塗装工程

ステインにとの粉をまぜ、ビンテージカラーに色付けします。
上塗りにより、深みが増すことを考慮して色を調整



サンディングシーラーを1度塗布、乾燥後、研磨



マスキングを取り除き、下地を整えます。
杢がきれいに仕上がるようにステインで着色し、ラッカー塗装時に飴色+バーストをペイントします。



マスキングを取り除き、トップを研磨、バインディングを整えます。



使用により塗装がはがれる部分にマスキングを行い、サンディングシーラーを塗布、研磨を平面が出るまで繰り返します。



ヘッドを着色
背面の塗装がはがれる部分にマスキングを行います。



バーストを塗布、全体にクリアを塗布



サンディング#400、#600、#1000、コンパウンド細目で研磨



マスキングを取り除きます。



マスキングの淵を処理し、マスキングを取り除いた部分をルーター等で加工、ステインで着色します。





ウェザーチェックを入れます。






ネック折れを再現


Hardware & Vintage Effect

テールピースにビンテージ加工を施します。
サンディング跡を、研磨により出来るだけ取り除き、サビを付ける部分のメッキを取り除きます。
特殊な研磨方法で経年によるメッキの浮きを表現
プライマー処理を行い、サビのように見える塗装を行います。



Control Knobs & Pickup Cover & Escutcheon & Screw

プラスチックパーツに特殊な研磨方法で経年による細かな傷をつけ丁寧に面取りを行い、汚れを塗装します。





ピックアップカバーにビンテージ加工を施します。
サンディング跡を、研磨により出来るだけ取り除き、特殊な研磨方法で経年によるメッキの浮きを表現
プライマー処理を行い、サビのように見える塗装を行います。


Electronics

再配線を行います。再配線部にはKester44を使用


String Nut

牛骨を削り出し丁寧に面取、溝はそれぞれの弦に対して最適な幅と角度で設置、弦高は1フレット頭より0.3mmに設定。




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